若手技術者応援コラム 技術力向上への道 Vol.8<前編>


ライター:床並 英亮氏

1級土木試験の出題科目と学習要点(実地試験編)
~3段階に分けて学習しよう!~

今回のコラムでは、1級土木の実地試験が、どのような試験内容なのか?について解説したいと思います。

先だって、令和元年度の合格発表がありましたね。
合格された方、おめでとうございます!また、不合格だった方は、本コラムを閲覧していただき、来年度の試験対策にお役立ていただければ幸いです。

1級土木の実地試験は、例年10月第1週の日曜日に開催されています。
2020年度は10月4日(日)が実地試験日となります。

また、実地試験は学科試験合格者でないと基本的に受験することはできません。では、どのような出題形式出題範囲なのかを見ていきましょう。

まず、出題形式は「記述式」、試験は午後から2時間45分間で実施されています。

 出題数は、大問形式で「問題1~問題11」の計11問出題されており、必須問題と選択問題の2パターンがあります。

~まずは、出題される問題構成を理解しよう~

下図に示すように、必須問題は問題1で出題、選択問題は問題2~問題6の5問から3問を選択して解答する選択問題(1)と問題7からの5問中3問選択する選択問題(2)の2種類があります。計7問を解答し採点される問題構成になります。

配点については非公開ですが、受験者にはA~C判定で合否通知がされます。

 ■ 判定A(合 格) : 60点以上
 ■ 判定B(不合格) : 40~59点
 ■ 判定C(不合格) : 40点未満

私が指導した過去の受験生の自己採点内容と実際の合否結果を踏まえ分析したところでは、問題1の必須問題の配点ウェートは40%以下であろうと推察しています。

では、

~「必須問題」とは?~ 
施工経験記述の準備は選択問題の知識養成後が望ましい!?

必須問題は、いわゆる皆さんが経験した「実務経験」を記述させる問題で、令和元年度は以下に示す「品質管理」について、問われています。

設問1と設問2に分割されていますが、設問2の記述を苦手としている受験生が非常に多い印象を受けます。

私は、例年、多くの経験記述文を添削指導していますが、設問2の学習になると途端に筆が止まる方が多いです。私が考える書けない理由は以下のとおりです。

理由 ❶に該当する受験生は、あと一歩といったところです。
(3)の対応措置が問われた内容に合致していること(論点がズレていないか)が確認できれば、設問(1)(2)は身近な上司にでも聞いて教えてもらえば、完成できると思います。

一方、理由❷❸に該当する方は、選択問題を先行させた対策をお勧めしています。

その理由ですが、

といったところです。

ですが、必須問題を後回しにするからといって、無対策で試験に挑めという訳ではありません!

下記、赤枠で示すように、必須問題文の上に注意書きがあります。
①②の記載内容は、いずれも『失格要件』がある!ということは認識して対策を行いましょう!!

次に、

~「選択問題(1)」「選択問題(2)」とは~ 
空欄穴埋め型の選択問題(1)から先行して対策しよう!

選択問題(1)はいわゆる『空欄穴埋め型』の問題です。
一方、選択問題(2)は完全記述型の問題となります。

こちらの解説は後日、若手技術者応援コラム 技術力向上への道 Vol.8<後編>にて解説していきます。

お楽しみに!


床並 英亮氏プロフィール

大学卒業後、大手マリコンで11年間、土木技術者として現場施工管理及び積算業務に従事する。
その後、地元の政令指定都市に転勤後約5年間、工事の設計の発注業務に従事し39歳で独立起業する。
独立後は、人材教育事業を主力に建設業の担い手確保活動に献身している。1級土木施工管理技士と技術士(建設部門)の社員教育も手掛けている。

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